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健康分野

202302.14

細胞増殖を調節するアンテナ「一次繊毛」の収縮が細胞増殖に関わるという東北大学の研究が示唆するもの

 

 

細胞増殖を調節するアンテナ「一次繊毛」の仕組みを解明

東北大学による一次繊毛の収縮が細胞増殖に関わるという研究

一次繊毛とは細胞表面から外側に向けて突出しているアンテナの様な一本の毛様体で、ほとんど全ての哺乳類細胞がもっています。

一次繊毛は、これまで機能を持たないと見なされていましたが、

近年、この一次繊毛の構造や機能異常により様々な病気になったり、ストレス耐性にかかわりがあったりすることがわかって来ました。

 

ここから
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ヒトの臓器が正常に発達するためには、細胞の増殖を正確に調節する必要があります。

近年、正常な細胞増殖の調節に、細胞の表面に一本だけ存在する「一次繊毛」と呼ばれる構造が重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあります。

「一次繊毛」は細胞外の環境を感知する「アンテナ」の役割を担っており、細胞を増殖させる刺激を感知すると、一次繊毛の収縮が引き金となって細胞が増殖

します(図)。

一次繊毛が収縮する仕組みについては未解明のことが多く残されていましたが、かねてから一次繊毛の研究に取り組んでいた斎藤助教らは、本研究において

「一次繊毛の周囲の膜を引きずりこみながら、繊毛自体が収縮していき、細胞の増殖を誘導する」ということをつきとめました。

一次繊毛は、その根本で細胞増殖に関係する部品を捕え、いわば細胞分裂のブレーキとして働いています。

一次繊毛が収縮するとブレーキが外れ、細胞が増殖を再開できます。

このような一次繊毛の形成〜収縮サイクルによって、細胞増殖が正常に制御され、脳、腎臓や骨など様々な臓器の正常な成長が行われると考えられます。

この一次繊毛の形成や機能に異常が生じると、様々な疾患や障害が引き起こされます。

このような疾患は繊毛病と呼ばれ、小頭症や小人症などの胎児の発達不全、有馬症候群や腎多発性嚢胞など国の指定難病も含まれています。

本研究成果が導き出した一次繊毛による細胞増殖の仕組みが、繊毛病のみならず、将来的に、胎児発育不全やがんなどの細胞増殖が関わるさまざまな疾患の

病因解明に繋がっていくことが期待されます。
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ここまで。

出展:東北大学プレスリリースから出典

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/07/press20170711-01.html

 

一次繊毛は細胞のセンサーともいわれ、外部からの刺激を受け取るアンテナのような器官であるということを踏まえると

私たちの身の回りのあらゆる環境状態にも左右されることは想像できます。

これには音、音楽、言葉、などもが含まれるのはもちろんのこと、

すべてのモノが振動を持っているわけですから、その振動も一次繊毛の収縮に影響を及ぼすのではないかと考えます。

 

528Hzや444Hzなどの周波数の音楽が体に影響を及ぼす、という論文も発表されていますが、

 

これらの振動を受信する際に、細胞のセンサーである一次繊毛がかかわりを持っているようです。

 

このことは音が細胞レベルでの「病気」や「心身の異常」といったものにつながる可能性があることを示唆しているともいえます。